海恋
制服のポケットから、チ○ルチョコを取り出すと、裕くんに差し出した。
「細やかなお礼」
あたし、チ○ルチョコをそれぞれ違う味を1日1個持ち歩いてるんだ。
裕くんは、少し驚いたように目を見開き、戸惑っていたけど、最終的には笑顔で受け取ってくれた。
「…にふぇーでーびる」
ホワッと頬を赤く染める裕くん。
「裕くん、顔、赤~い」
ニヤッとしながらからかうと、裕くんは『かしましい』と言いながら、プイッとそっぽを向いてしまった。
“かしましい”って、“煩い”って意味みたい。
「じゃ、俺行くさっ」
裕くんは赤い顔を隠しながら、足早に去って行った。
裕くん、耳まで赤かった。