海恋
「2時限目って何だったっけかね」
女子の質問に、耳が反応した。
そういえば……なんだっけ。
「えっと…… 確か、Gじゃないかね」
あっ、そうだった。
2時限目は、Gだった。
Gって、グラマーの事。
Gの準備をして、リコと話してたら、Gの先生が入って来た。
「じゃあリコ、また後でね」
「うー、後でなぁ」
今は、リコとかなり席が離れてしまっているから、先生が来たら座ってないと、間に合わないんだ。
次の席替えで、近くになれると良いな。
Gの先生が教卓の前まで来ると、日直の人が号令を掛けて、授業が始まった。
「貝橋」
横から、あたしを囁くように呼ぶ小声が聞こえて来た。