海恋
そんな奴の紹介してるカラーになんて、本当はしたくないけどね。
そのカラーリング剤を購入し、泰代の家に行った。
「んじゃ、始めるさぁ」
その声が聞こえた直後、あたしの視界は真っ暗になった。
「…良ー」
「ん……」
ウッスラと目を開けると、泰代がニコニコと笑っていた。
「終わったが」
泰代は、綺麗なミルクティー色に染まった髪を嬉しそうに触っていた。
泰代も、髪色変えたんだ。
あたしも、鎖骨まであるであろう髪に触れようと、鎖骨に手を持って行くと…
…!?
…えっ??
…嘘。
なんで…。
鎖骨に、髪の感触がなかった。