海恋
「陸……。
陸、ごめんね…!
本当に、ごめんなさい…
…こんな最低なあたしの話。
……聞いて、くれる?」
陸は、小さくコクッと頷いてくれた。
「あのね、あたしね...実は、好きな人がいるんだ。
前から、ずっと。
でも、あたしが私立に進学したから、その子とは離ればなれになっちゃって...
あたし、ショックだったんだよね。
それで、久々に入学式でその子に再会して…
なんかね、すごい驚いちゃった。
その子、すごい変わってた。
最後に会った時と比べて、すごく大人っぽくなってたの。
あたしは、その子の為に忘れようとしたのに、忘れられなくて…。
だからね、その…陸を、利用したの。
その子を、忘れる為に」