海恋
あと、少し。
そして更に歩き続けると…
ついに、海に到達した。
夜の海は初めて見たけど、透き通った水が、月の光を受けて、とても綺麗に輝いていた。
相変わらず、綺麗な海だと思った。
あたしは最期に、浜辺を少し散歩してみる事にした。
ビーチサンダルを投げ捨て、裸足で砂を踏み入れる。
砂も相変わらず、白くて、サラサラしていた。
「…あ、貝殻」
拾ってみる。
「綺麗…」
貝殻は、光輝いていた。
あたしの人生も、この貝殻みたいにキラキラ輝いてれば良かったのに。
まあ、今更だ。
今更どうこう言ったって、仕方ない。
あたしは、いなくなるんだから。
…暫く歩き、足を止めた。