海恋


そろそろ、消えようと思ったから。



前回とやり方は同じだが、今度は勢い良く海に向かって走り出した。



夜の海の水は、さすがの沖縄でも、冷たく感じた。



今回は勢い良く飛び込んだから、すぐに胸元辺りまで海水に浸かった。



漸く……死ねるんだ。



もう…足が着かなくなる……。



そこから、泳がず、もがかず、静かに海底の底に沈む。



誰にも気付かれずに、ひっそりと死を迎えるって、良いよね。



何度も、憧れた。



後少しで… その憧れに、手が届く。



…って、思ったのに。



沈み掛けていた体が突然、宙に浮いた。



ああぁ…



また、失敗したのか。



あたしの、自殺。

















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