海恋


「咲良、うにげぇーさ。
俺とまだ付き合って間もないやしが、俺と、キスぬ先をしてくぃみそーれ!」



ここまで真剣に物事を頼み込む七海を、初めて見た。



「…いいよ」



あたしは七海なら大丈夫と思い、コクッと頷いた。



それに、これだけ真剣に頼まれたら、断れない。



七海は、少し目を見開いたけど、すぐに真剣な表情を崩した。



「じゅんに?
俺なんかで、良いぬ?」



おろおろする七海に、あたしは大きく頷くと、七海は酷く安心したように溜め息を付き、胸を撫で下ろした。



「良かった…
にふぇーでーびる、咲良。
俺、ちゃんと優しくするやさからさ」



本当は、ちょっと怖い。

















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