海恋
「七海…」
「…辛かったなぁ」
「……え?」
七海が、初めて口を開いた。
「ずっと…そんな、思いをして…………辛かったろ」
あたしはコクリと頷く。
「だからね、もう… 嫌になっちゃったんだ。
生きてるのが。
この世界から、消えたくて……っ」
辛かった。
すっごく、辛かったんだ……。
そして……
ずっとずっと… 誰かに、この気持ちを、話したかった………。
聞いて欲しかったんだ…。
「うっ………あぁ………」
七海の腕の中で、泣いた。
七海の体は、暖かかったよ。
七海。
あたしに、もう一度、生きる希望を与えてくれて……
「ありがとう……」