海恋


「咲良、ベッドで寝て良いが」



七海はあたしの腕を離すと、白いシーツに、枕と布団が青と白のボーダー柄で統一されたベッドを指差しそう言った。



「えっ?
七海は、どこで寝るの?」



「俺は、床で寝るさぁ」



えっ、床?



確かに、一応床に、絨毯が敷かれてるけど……。



いくらなんでも、それ1枚だけで枕もないんじゃ、痛くて眠れない筈だ。



「い、いいよあたしは。
七海、ベッドで寝なよ」



「いや、俺は大丈夫だが。
咲良は、ベッドで寝るが」



いやいやいやいや。



「じゃあさ、やっぱりあたしは自分の部屋で寝るよ」



「ダメさぁっ」

















< 50 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop