海恋
「咲良、ベッドで寝て良いが」
七海はあたしの腕を離すと、白いシーツに、枕と布団が青と白のボーダー柄で統一されたベッドを指差しそう言った。
「えっ?
七海は、どこで寝るの?」
「俺は、床で寝るさぁ」
えっ、床?
確かに、一応床に、絨毯が敷かれてるけど……。
いくらなんでも、それ1枚だけで枕もないんじゃ、痛くて眠れない筈だ。
「い、いいよあたしは。
七海、ベッドで寝なよ」
「いや、俺は大丈夫だが。
咲良は、ベッドで寝るが」
いやいやいやいや。
「じゃあさ、やっぱりあたしは自分の部屋で寝るよ」
「ダメさぁっ」