LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
自販機で水を買って、奏曲を起こす。


「ね、大丈夫?
ほら…、水飲んで?」



寝ぼけた風にそれを奪って、豪快に飲み干す酔っ払い…


「他に何かリクエストある?
なかったら、もう帰るけど…」



「…

ある…


抱き枕して…」



「…

はいっ!?

抱き枕って…っ!
ほっ、他のコにしてもらいなよっ」

思わぬリクエストに、一瞬耳を疑って!
さらに焦って動揺する。


–––その刹那。




「オマエがいい」



バシッ!と手首を掴まれたと同時、そう零されて…

その危うい瞳は、私の心まで掴まえてて…



胸が、キュウ!と警音を鳴らす。




次の瞬間。


その手首を引かれて、奏曲の腕の中に崩れ落ちた私は…

そのままクルッと抱き倒されて、ソファに埋もれる。




あまりの出来事に…


目を見開いて固まりながらも…



物憂げに見下ろす恐ろしく綺麗な顔と、
この状況に…

心臓だけが、狂ったように暴れる。


< 218 / 348 >

この作品をシェア

pagetop