輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】


廊下に汐音が出てきたタイミングで、

突然を装って話しかけた。


『おいっ…』

その声に汐音も気づいたらしく、俺の事を見て


『あっ……昨日の……』


と気づいてくれた。

『あの、その……昨日はありがと、な』


『……え』


『昨日は、君が先生呼んでくれなきゃ、これよりもっと悪化してたって言われて…

凄く、感謝してるんだ』


俺がそう言うと汐音はさも当たり前のように

『そんな、お礼なんていいんです。

私は…当然のことをしたまでですし、』


『…うん、でもありがとう。

……山吹さん、』

初絡みで呼び捨ては流石にダメだな、と思い汐音の名字である山吹と呼んだ。


すると、彼女はなんで?と言う顔をしていた。
まさか、自分の名前を知っているとは思っていなかったのだろう。



『……山吹さん、有名なんだよ?


とても美人さんって』


すると少し照れたような表情をした汐音。

そんな姿に不覚にもドキッとしてしまった。


『…あ、ありが…とう…?

で、でも……長谷川く、んも……有名だよね…?』


と、照れながらも聞いてくる汐音に俺は愛おしさを感じた。


『……そうかな?

俺の場合は女の子に有名なだけだと思うよ?』


そう。俺も1年の時からモテていた。


告白もこれでもかってほど受けてきた。
けど、全て断っていた。


理由はただ一つ。
汐音がいるから。汐音が好きだからだ。


まあ、本人にはまだ、教えてあげないけど。



ーーけど、いつかは伝えようと思っていた矢先。

それはちょうど、1年の三学期頃に。

俺は汐音に告白された。
もちろん、びっくりしたし驚きを隠せなかった。


なんで、俺を好きになってくれたのかも謎だった。


俺は前から好きだったが、まさか汐音も俺に好意を寄せているなんて思いもしなかったからだ。



もちろん、断る理由もなく俺は告白をOKした。


ーーーでも、それ自体がきっと…間違いだったんだろう。

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