女子高生の私と不機嫌な若頭


鼻と鼻がつきそうな距離
多分、私の顔は真っ赤だ


言わないと……ダメなんだろう
それよりも私の心臓がもたない



『……わ、私は………涼介さんと一緒にいたいです』


勇気を出して言ったのに
涼介さんは納得してくれない


「……で?」


涼介さんの顔が悪戯っ子な顔だった


『…っ。……涼介さんが……好き…』


そう言うと涼介さんは笑ってくれて
涼介さんの顔が近づいてきた


優しいキス……
離れたかと思えば
私の目を離さない涼介さん


「俺の彼女になれ……それで、杏奈が卒業したら妻になれ。いいな?」


……妻?……けっ、結婚?


私が驚いていると
涼介さんが少しムッとして


「は?嫌なわけ?」

いつもに増して口数が多い涼介さん


『……お手柔らかにお願いします』


そういうとまた涼介さんの顔が近づいてきて唇を塞がれた
< 181 / 314 >

この作品をシェア

pagetop