女子高生の私と不機嫌な若頭


「随分と賑わっとるねぇ…」


後ろにいたおじさんが話し出すと
それまでガヤガヤしていた組員さんに緊張が走ったのか、顔が子は強張った


「鮫島の組長さんはいないのかな?」


その言葉に俊太郎さんの顔色が変わった


「あ、親父は今。その、席を外してまして……す、すぐ戻ってきます」


多分……このおじさん、すごい人なんだ
それにしても……あの若い人
どっかで見た事あるような……


「おや?こんな所に子猫が迷い込んでいるのかな?」


おじさんが私の存在に気がついた
そして、ゆっくり私に近づいてきて
私の手を取り、優しく触れてきた


おじさんの目は
とっても優しくて温かくて……
やっぱり。どこかで見た事がある目だ
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