嵐は頭痛を運んでくる。【完】
あの嵐の日から2年。
その日は、静かな夜明けだった。
2人で抱きしめあって眠るのが心地よくて、本当は先に起きて朝ごはんを作っておきたいのに、いつも先輩に抜かされてしまうのだと、
隣に眠る可愛い恋人はいつも愚痴っている。
そんな愚痴を聞くのが楽しくて、彼女の気持ち良さそうに眠っている寝顔を見るのが幸せで、
俺は目覚まし時計がなる前に起きて、それを止める癖をやめられない。
毎日必ず寝る前にセットしている時計を、止めているはずなんだけど記憶がないのよねーと言う董子は、
「俺もさっき起きた」が嘘だということに、いつ気づくのだろう。
怒るかな、怒るだろうな。
董子の怒った顔を想像してまた笑ってしまう俺は、もう彼女から離れることなんてできないと思う。