禁断のプロポーズ
「落ちたかどうかはわかんないんですけど。

 毎日、彼のことが気になって。

 急いで学校から帰って、親の目を盗んで会いに行ってました。

 今日こそ、死んでるんじゃないだろうかって。

 もう気になって気になって」

「……それ、恋?」
と克己が疑問を呈す。

「ま、本当は入院した方がよかったみたいなんですけどね。

 追われていたようなので」

「夏目、こういう子は見張ってないと、考えなしになにするかわからないよ」
と克己が言い出す。

「ねえ、なにかに追われてて、腹から血を流してるって相当ヤバくない?」

 ヤクザ? と桜が口を挟んできた。

「違います。

 でも、言うと、貴方がたも危険な目に遭うかもしれないので――」

「何者なのよ、その男……」

「もうっ。
 なんでそんな奴、匿ったんだよ。

 危ないじゃない」
と克己が怒り出した。

「大丈夫?
 襲われたりしなかった?

 ああ、襲われてても、此処では言えないか」
< 236 / 433 >

この作品をシェア

pagetop