禁断のプロポーズ
「あ、はい」
と仕方なく答えると、

「家を空けられるのなら、気をつけてくださいね」
と言われる。

 鑑識の男は室内を振り返りながら、
「まあ、続けて二度は入らないと思いますが。

 どうも、家探ししてる途中で、出て行ったみたいなんですよね。

 このボストンバッグのあった部屋を探している途中で、ご主人が帰って来られたのかも。

 鉢合わせしなくてよかったですよ。

 空き巣といえども、逃げられないと思ったら、なにするかわかりませんからね」
と言っていた。
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