禁断のプロポーズ
「なんで私を疑うような人間の心配してやんなきゃいけないのよ。

 今日は八時からテレビ見ようと思ってたのに」
と言う桜は付いて来てくれるようだった。

「じゃあじゃあ、今日はなにか美味しいご飯買って、一緒にうちで、あ、課長のうちでテレビ見ましょうよ」

「……そうして。
 あんたのうちで、呑気にテレビ見てて、刺されるのは嫌よ」

「なんで、刺されるまで行くんですか。

 そういえば、課長が、おねえちゃんは、第二秘書だからこそ、知ってたことがあるかもって言ってましたが、あれ、どういう意味ですか?」
と言うと、桜は顔をしかめる。

「あんまり楽しい話じゃないわね、それ。

 あんた、広瀬専務付きで良かったわよ」

「え?」

「ところで、あんた、課長のご飯は?」

 一緒に暮らしてるんでしょ、と言われ、

「遅いから、食べて帰るって言ってましたよ」
と笑うと、

「こりゃ、ほんとにただの同居だわ……」
と呟いていた。
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