禁断のプロポーズ
「結婚しよう。

 そうしたら、堂々と此処に居て、お前の調べたいことも調べられる。

 ……俺のことも調べられる」

 上に乗ったまま、夏目は頬に触れてきた。

 その黒い瞳を見つめて言う。

「貴方がおねえちゃんが自殺した原因だったら?」

「そのときは好きにしていい。

 だが、あれは恐らく――」

 自殺じゃない。

 そう言いながら、夏目は唇を重ねてきた。

 少し迷って……


   払い除けなかった。
 
 
 
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