冷酷皇帝と偽りの花嫁~政略からはじまる恋の行方~

 リューリが噂に聞いていた貴族と出逢ったのは、
 再び東地区の救護院を訪れたときだった。



   「皇妃様、きょうはもう一方お客様があるのです。
    皇妃様のように、救護院の援助をしていただいている方ですよ。」



 ぜひ逢うようにとシスターにすすめられ、案内されて客間にむかうと
 そこにはハンサムな貴公子がいた。



 茶色の髪に、オリーブのようなグリーンの瞳。

 彼はリューリにむかって、優雅に礼をすると



   「ダニエル=ウインギュスターと申します。」



 と名乗った。



   「ウインギュスター、、、。」



 リューリの顔が強ばる。



   「はい、シルビア=ウインギュスターは、私の妹。
    妹が大変お世話になっております。」



 そういえば、グリーンの瞳がそっくりだ。
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