能あるイケメンは羽目を外す
布団にくるまって俺の方にすり寄る。

何だろう?この可愛い猫みたいなの。

このまま甘やかして、ずっと観察して楽しみたいところだけど……。

「楓、駄目だよ。早く起きないと今日中に東京に戻れなくなる」

「でも……眠い」

「飛行機で寝てていいから起きて。起きないなら強制的に俺と一緒にシャワー浴びる事になるけど、いいの?」

俺は大歓迎だけど……楓はどうかな?

悪魔のように囁いて楓の反応を待つと、彼女は数秒後にガバッと布団をはいで起き上がった。

「おはよ」

俺は楓の顔を見てにっこり微笑む。

「……おは……あっ……‼」

自分が裸なのに気づいた楓が胸を押さえて赤面する。
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