能あるイケメンは羽目を外す
今さら隠しても全部もう見て堪能してるのにね。

この後に及んで恥ずかしがる楓にバスローブをかけてやる。
「俺一緒にシャワー浴びるのと、一人で浴びるのとどっちがいい?」

もちろん楓の答えは決まっているが、からかわずにはいられない。

「一人で入ります」

バスローブを身体に巻き付け、楓はベッドから起き上がって立とうとするがガクンと床にくずおれた。

「……え?何で力入らないの?」

楓の身体を抱き上げ、バスルームまで運ぶ。

「ごめんね。俺が昨日無理させたから、今足腰立たなくなってるんだと思う。やっぱり俺も一緒にシャワー浴びようか?」

悪戯っぽく笑って楓にそう言うと、楓は全力でその申し出を拒んだ。

「駄目!絶対に駄目!這ってでも一人で浴びる」

「じゃあ、歩けなくなったら呼んで」
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