能あるイケメンは羽目を外す
「そんな固くならなくても大丈夫です。何かあったら私がフォローしますよ」

こう言う大事な場面で声をかけられると、いつも以上に杉原さんが優しく思える。

杉原さん、ありがとう。心強いです。

ここで転んで無様な姿を見せる訳にはいかない。

今日は内輪だけの結婚式だけど、入院中の陽斗のお父さんも外出許可をもらって来てくれたのだ。

何とか笑顔で陽斗の元まで行くと、彼が小声で私に声をかけ私の手を握る。

「楓、リラックスだよ」

クスッと笑う陽斗を見て、私も少し余裕が出てきた。

「ありがと、陽斗」

口パクで陽斗に礼を言うと、彼はお日さまみたいな笑顔で微笑んだ。

「玲司先輩、何を楓とこそこそ話をしてたんですか?」

陽斗がそう杉原さんに声をかけると、杉原さんは顔をしかめた。
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