能あるイケメンは羽目を外す
「相手って?」

私が奈保さんに聞くと、麗香は珍しく動揺した。

「聞かなくて良いわよ。何でもないんだから!」

麗香が奈保さんの口を塞ぐが、奈保さんは麗香の手をどけるとニッと笑って言った。

「二週間ほど前に、杉原さんと仲良く銀座を歩く麗香さんを見かけたんですよ」

「そ、それは、前の社長のお見舞いに行ったのよ」

少し顔を赤らめて麗香が反論するが説得力はない。

陽斗のお父さんの病院は御茶ノ水だし……言い訳としては苦しいよね。

「杉原さんとなら麗香、お似合い。結婚式には招待してね」

私がフフッと笑って言うと、麗香は話を逸らした。

「そんな事より、楓、お弁当全然食べてないじゃない?体調悪いの?先週もあまり食べてなかったわよね?」

「結婚式の準備で緊張してたからかな?何か胃がムカムカするんだよね。胃薬飲んだ方がいいかな?」
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