Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜



「例えば、部活にない他のスポーツをするとか、小説書いたり漫画を描いたり…創作活動に励むとか、それじゃなかったら、ボランティア活動の当てがあるとか…」


 みのりから色々な例を持ち出されて、俊次の目に戸惑いが過った。


「…いや、別に何もしたいことはない…。」


と、極まり悪そうに自分の本心を答えるしかない。


「それじゃ、毎日学校から帰って…勉強するのね?」


「ええっ!!?勉強ぉ?」


 『勉強』という一言に、俊次は過剰な反応を見せ、声を裏返らせた。焦り始めた俊次に引き替え、みのりは冷静なものだ。


「なあに?勉強に専念するんじゃないの?」

「だって、この前まで受験勉強を死ぬような思いでやって、やっとこの高校に入ったんだぜ?」

「芳野高校はバリバリの進学校だって知ってるでしょう?部活も何もしないのなら、勉強しなきゃ。この学校に来た意味ないじゃない。」


 俊次は目を白黒させて、絶句する。かつて遼太郎が言っていた『あいつは勉強が嫌い』というのは、本当のようだ。

 少し黙り込んで考えた後に、俊次が口を開く。


「……じゃあ、一番楽な部活…何だよ?」

「楽な部活…って。そうだ。筝曲部に入る?練習は毎日あるけど、そんなに長時間は活動しないし、体も楽なはずよ。」


< 319 / 775 >

この作品をシェア

pagetop