Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
「へぇ?ただの知り合いが、わざわざ学校までみのりちゃんに会いに来るかな?」
俊次のこの言葉を聞いて、みのりはギクリと肩をすくめた。俊次は、以前蓮見が学校に来た時のことを覚えているらしい…。
「でも、あの時から会ってないし。付きまとわれたりもしてないから、大丈夫。…それを言うなら、蓮見さんより伊納先生の方がよっぽどストーカーよ。」
「……アイツ。そんなにしつこいなら、俺がガツンと懲らしめてやろうか!」
そんな俊次の口ぶりに、みのりは可笑しそうに声を立てて笑った。この俊次にガツンとやられてしまったら、それこそ伊納はひとたまりもないだろう。
「ダメよ。そんなこと言っちゃ。君の場合、シャレにならなくなるから。」
「でも、みのりちゃんがホントに困ってるんなら、俺…」
俊次は本気で心配してくれているようで、それをみのりはさらに笑い飛ばした。
「何言ってんの。君に懲らしめてもらわなくても、自分のことは自分でどうにかするから。…あっ、ほら。キャプテンが『集合』って言ってるよ。」
「えっ?!」
俊次は焦ったようにキャプテンの居場所を確認すると、きびすを返して観客席を降りていく。その大きな背中に、みのりは更に声をかけた。