Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
その深さと激しさに、遼太郎は息を呑む。でもそれは、自分の中にあるみのりへの想いと同じものだと気付いた時、全身の血が逆巻くようだった。
何度も押し止めた衝動を、今度は抑え込むことなく、みのりの後ろ頭と背中に手を回し、懐に深く抱きしめた。
遼太郎も自分が抑えられなくなって、みのりが苦しくなることは分かっていても、想いの強さをその腕に込めた。
締め付けられるその力の強さに、みのりの体がキュッとしなり、肺からは一気に空気が抜け息が止まる。
その苦しさにかかわらず、背中に回されたみのりの手には力がこもり、遼太郎は自分もみのりに抱きしめられているのだと感じた。
「…好きです…。」
遼太郎は、自分の懐に向かって囁きかける。そんな短い一言では、自分の想いのすべてを到底表現できなかったが、その言葉が喉元をすぎる時、愛しさのあまり心に切ない痛みが走った。
濡れて冷たい遼太郎のシャツの胸に頬を付けて、その言葉を聞いたみのりは、きつく目を閉じて、その響きを噛みしめた。
ひとしきり想いを込めて抱きしめ合った後、遼太郎の手が髪を撫で、促されるように、みのりは顔を上げた。
遼太郎に見つめられ自分の視線とからむと、みのりの心はいっそう切ない叫びをあげる。