Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜



「遼ちゃん……。そんな涼しそうな顔してて、案外スケベなのね……。」


「……ス……!?」


 それを指摘されて、遼太郎も口に手の甲を押し当てて絶句し、そしてもう開き直るしかなくなる。


「そ、そりゃ、俺だってスケベですよ。スケベだから先生をそうやって裸にもするんです。」


「……!!」


 みのりはますます真っ赤になって、胸元を押さえる手に力を込めた。


「もう!服着るんだから。スケベな人は、あっち向いてて!」


 うろたえながら少し怒ったように、みのりがそう言い放つと、遼太郎もしょうがなくベッドに背を向けた。
 シーツが擦れる音がして、みのりが動いている気配を背後に感じる。遼太郎は読みかけの本を読むこともできず、それが終わるのをじっと待つしかない。

 その時、不意にみのりの唇から本心が漏れる。


「……でも。スケベな遼ちゃんも、……好きよ?」


 キュッと胸の痛みを伴いながら、その言葉が遼太郎へと浸み込み、息が止まる。思わず振り向くと、そこにはみのりの白い背中が見え、気づいた時には遼太郎の体は動いていた。
 背後からみのりを抱きすくめ、その耳や首筋に唇を這わせる。

 遼太郎の唇から、甘い感覚がまたみのりの中を駆け抜けて、もう一度抱いてほしくなってくる。けれども、みのりは体を硬くして、遼太郎の抱擁に応えなかった。


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