Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
これまで男性を好きになったことは何度もあるけれども、こんなにも感情を制御出来なくなるようなことは一度もなかった。
あの石原を好きだったときも、いつも一歩引いたところから自分を冷静に観察して、石原を困らせないように気をつけていた。
それなのに、どうして遼太郎が相手だと、自分が自分でないように感情が乱れて、全てをさらけ出してしまうのだろう。
素直な遼太郎の目の前に立つと、みのりも否が応でも素直にならざるを得なくなる。余計な思考や感情は全て排除され、純粋な結晶だけが残される。
丸裸にされた心は、苦しいほどに切ない遼太郎への想いで満たされて、もう隠しようがなかった。
遼太郎はそれを、どんなふうに受け取ったのだろう…。
心の真っ直ぐな遼太郎のことだから、きっと真正面から真摯に受け止めてくれたに違いない。そして、その真っ直ぐな心でみのりの想いに懸命に応えようとしてくれている。
そうでなければ、あんな深く情熱的なキスは交わせない。
みのりの想像以上の、体の芯が蕩けてしまいそうなほどの、圧倒的なキスだった。これまで交わしたキスとは比べようもないくらい、普段の優しくて穏やかな遼太郎とは別人のように、唇を求める遼太郎は、激しくて情熱的だった。