Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
「さ、冗談はこれくらいにして。サイズも大体わかったから、それじゃ買ってくるね。また電話するから、この辺で待ってて。」
と言いながら、由加里は手を振って、街の中に消えていく。呆気にとられる遼太郎に、佐山は声をかけた。
「由加里は、近所に住む幼馴染なんだ。兄妹みたいなもんだから信用もできるし、気兼ねせずにこんなことも頼めるんだ。」
遼太郎は、〝なるほど〟といったふうに頷いた。どうりで、今まで会ったことのある佐山の彼女たちとは感じが違うと思った。由加里の笑顔を見ただけで、その気さくな性格が透けて見えるようだった。
こんなふうに思ったことを素直に言い合える由加里のような女の子となら、佐山の恋も旨くいくのではないかと遼太郎は思ったが、それを口に出しては言わなかった。
それから、遼太郎と佐山は、近くのコーヒーショップで由加里を待つことにした。
その間も、遼太郎は幾度となくため息をつき、落ち着かなかった。佐山と一緒にいても、不安の種が遼太郎を苛んで、その表情を曇らせている。
「……遼太郎の彼女って……、どんな人なんだろうな。そんなに一途にずっと思い続けられる人って……。さっきの説明じゃ、どうやらスタイルも抜群みたいだし。」
佐山は、遼太郎の気を紛らわせようと、その〝彼女〟の話題を持ち出した。