Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
遼太郎の言葉が心に沁みて、みのりの瞳が潤んで光る。そのみのりの表情を見つめて、遼太郎はニコリと優しい微笑みを湛えた。
「さ、たくさん食べてください。おかわりもありますよ。」
「……おかわりって、私を太らせたいの?」
遼太郎の笑顔に、みのりも懸命に笑ってみせる。遼太郎はそれには答えず、いっそう優しげに笑って食べ始める。みのりも気を取り直して、一口ご飯を口に運んだ。
目の前には、ハンバーグとポテトサラダとコンソメスープ。それは、かつてみのりが遼太郎に料理を教えたときの献立だった。けれども、どれも、教えたときのものよりも格段にグレードアップされていた。
美味しい夕食の後は、普通ならばお風呂に入るところだけれど、みのりは医師から「傷口を濡らさないように」と注意されていたので、この日は体を拭くだけにとどめておいた。
「遼ちゃん。悪いけど、背中と右腕、拭いてくれる?」
みのりが体を拭く間、キッチンの片づけをすることで〝それ〟を見ないようにしていたのに、居間にいるみのりから声をかけられる。
目の前に現れたみのりの白い背中に、遼太郎は息を呑んだ。意識してはいけないと思いつつ、そのまま背中から抱きしめて、その滑らかさを唇で確かめたくなる。
だけど……、遼太郎は必死で理性をかき集めた。ゴクリと唾を呑み込むと、濡れたタオルを手に取った。