ぼくのことだけ見てなよ
「那津ちゃん、2人にしてやろうか」
「あっ、うん」
「えっ、那津!」
「なぁに、椿姫。ぼくのこと呼んで」
「……あ」
わたしの目の前に美島が来た時、松井が変な気を利かせて那津を連れて少し遠い場所へと移った。
那津に行かないでほしかったけど、美島が話しかけるから、どうしようもなくなって美島の顔をチラッと見て、すぐに顔を伏せた。
「椿姫?」
「イヤ……なの……」
「ん?なにが」
「なにが、って…。だから、美島がキスするとこなんか、見たくないの……」
「どうして?」
「どうして、って……」
そんなの、わたしが聞きたい!どうしてイヤなのか…。美島のことが好きなの?
そんなの、わかんないよ…。でも、イヤなものはイヤなんだもん…。
「椿姫?」
「っ、い…イヤなものはイヤなのっ!!」
「あー、うん、そっか。じゃあ、それはわかったけどさ。でも、ぼく許せないんだけど。あの子たちのこと」
「……わたしだって、許したくないよ。でも、もう終わったこと、」
「終わったこと?背中にこんな傷付けられて、終わったことで済ませるの?」
「ちょ、美島っ…!」
油断した隙に、またジャージをペラッと捲られて、背中の傷口に美島の指が触れた。
「自分だってオンナのくせに。こんな傷付けて、ホント頭の悪いオンナども。あー、やっぱり。ぼくもピックで傷付けてこようかな?」
「は?ちょっと、美島!やめてよ、そういうの」
どうして、そういうことが浮かんできちゃうのかな。わたしの傷口見て、あんな悲しそうな顔してたのに。自分が同じことするなんて、おかしいでしょ。
「あっ、うん」
「えっ、那津!」
「なぁに、椿姫。ぼくのこと呼んで」
「……あ」
わたしの目の前に美島が来た時、松井が変な気を利かせて那津を連れて少し遠い場所へと移った。
那津に行かないでほしかったけど、美島が話しかけるから、どうしようもなくなって美島の顔をチラッと見て、すぐに顔を伏せた。
「椿姫?」
「イヤ……なの……」
「ん?なにが」
「なにが、って…。だから、美島がキスするとこなんか、見たくないの……」
「どうして?」
「どうして、って……」
そんなの、わたしが聞きたい!どうしてイヤなのか…。美島のことが好きなの?
そんなの、わかんないよ…。でも、イヤなものはイヤなんだもん…。
「椿姫?」
「っ、い…イヤなものはイヤなのっ!!」
「あー、うん、そっか。じゃあ、それはわかったけどさ。でも、ぼく許せないんだけど。あの子たちのこと」
「……わたしだって、許したくないよ。でも、もう終わったこと、」
「終わったこと?背中にこんな傷付けられて、終わったことで済ませるの?」
「ちょ、美島っ…!」
油断した隙に、またジャージをペラッと捲られて、背中の傷口に美島の指が触れた。
「自分だってオンナのくせに。こんな傷付けて、ホント頭の悪いオンナども。あー、やっぱり。ぼくもピックで傷付けてこようかな?」
「は?ちょっと、美島!やめてよ、そういうの」
どうして、そういうことが浮かんできちゃうのかな。わたしの傷口見て、あんな悲しそうな顔してたのに。自分が同じことするなんて、おかしいでしょ。