告白します。
「じゃあ、机に向かう時だけ掛ければいいんじゃないの?
あんまピンとこなくてさ、通勤、職場にまでお洒落眼鏡だなんて。ジャマになんないの?」


……流れが…。


「ああ、ごめん。別に悪いって言ってるわけじゃ無いんだ。俺の周りそういう人居なかったから。
で、お洒落眼鏡なの?実用眼鏡なの?結局どっち?」


「…えーっと…」


どうしよう。何で眼鏡のことでこんなに追い込まれなきゃならないんだろ?たかが眼鏡じゃん。
でもされど眼鏡でもある。
絶対に譲れない戦いがここにはあるのだ。


すると主任は頬杖をついたままうなだれ、嘆息を漏らした。


え?そんなに?


「……高野さんさあ、周りの人との間に壁作ってるよね。
私はここから先入りませんから、皆さんも入って来ないでくださいね、って。俺にとってはその事を象徴しているんだ。そのダテ眼鏡が。」


主任は空間を人差し指で線を引く仕草をした。


「境界線みたいにさ。」


苦笑いとも、困ったとも取れる様な表情だった。
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