告白します。
改めて主任をちらりと確認してみる。
恥ずかしそうな、困った様な顔をしている主任と目が合う。
照れるんならこんな台詞、口に出さなきゃ良いのに…。

慌てて主任はコーヒーのカップに口を付けた。
が、例によって既に空だ。落ち着いて下さい主任。


…うん。来ない。

主任にバレない様にうつむいて、ため息をこぼす。


来ないんだよなぁ。キュンキュンとは。
あれだけの感動させられる台詞を言われたとしても。
やっぱり私はそうなんだと改めて思わされる。


さて、これからどうすれば良いのか。ガツガツいくから、とまで言われてしまったぞ。

彼氏は居ない。それについてはウソは言ってない。うん。
彼氏は居ないけれど、好きな人は居る、はどうだろう?
ウソは言ってないし、主任が受け入れられないという拒否った感じも無いんじゃなかろうか。

……待てよ。ガツガツいくからって事は、彼氏じゃなくて好きな人って言うポジションなら、諦めてくれなかったりして。有り得るかも知れない。


うう。どうしよう。
こういう事があるから、正規じゃ無くて契約の仕事にしか……、


頭の中をぐるぐる掻き回す様にして、あれこれ考えを巡らせていると、ふと主任の存在を忘れていた事に気づき、目を戻した。
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