溺愛ドクターは恋情を止められない

それから、小谷先生と私はラインで会話を交わすようになった。


【また当直だよ。早く帰りたい】

【頑張ってくださいね】

【一緒にやろうよ】

【お先に失礼します】


彼がスマホ越しに微笑んでいる姿が浮かぶ。


【冷たいなぁ】


こういうラインが入るときは、スマホの使用できるエリアにいるということ。
緊急のオペなど入っていないんだと、安堵した。


だけど、救急に休める日はなかった。


「高原先生、救急車入ります」


その日の外科系当番は、高原先生だった。

引継ぎを済ませる間もなく運ばれてきた患者は、交通事故に遭った小学生。
登校中に車に突っこまれたという報告だった。

軽傷の患者は別の病院に搬送され、重傷の患者が数人運ばれて来た。
< 118 / 414 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop