溺愛ドクターは恋情を止められない

救急車の到着を玄関で待ち構えている高原先生は、救急車の到着と共に一番重症の患者の様子を確認しながら、救急隊員の声に耳を傾ける。


「現場到着時、意識レベル30、現在300」


それは、最初は刺激を与えれば反応があったけれど、それすらなくなってしまったことを示していた。
危険な状態だ。


「松浦さん、この患者さんお願い」

「はい」


すぐさま、救急隊員から今まで不明だった名前を聞きだす。
その間も、ナースは走り回っていた。


「ご家族は?」

「学校に連絡を入れてありますので、こちらにいらっしゃるかと」

「わかりました」


なんとか必要な情報を集めると、カルテの作成に入った。

そのカルテを処置室に持って行くと、血だらけの男の子が横たわっていた。


「ライン確保できた。CTの連絡を」

「はい」
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