溺愛ドクターは恋情を止められない

「清春君!」


一気にテンションが上がる。
あの時間は、本当に楽しかったから。


「今持ってないんだ。今日、うまくいけば日勤帯で終われる。その後、食事にでも行かないか?」


どうして……どうしてそんな風に誘うの?
清春君の手紙があるとはいえ、先生には彼女がいるんだよ?


「すみません。友達と約束をしていて」


那美と約束がある。
だから嘘ではないけれど、那美の方は今日でなくてもよかった。


「そっか。それじゃあ、また今度」

「はい」


その間、彼と視線を合わせることができなかった。

倉庫に駆け込んで、立ち尽くす。

高原先生のことがわからなくなった。
彼も小谷先生のように、たくさん女がいて、こうやって誘うことも平気なの?

そうは思いたくないけれど、そんな考えが私を支配した。
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