溺愛ドクターは恋情を止められない
「清春君の絵が上手すぎて、びっくりしました」
「そうだろ? 清春は体も小さいし、無理も利かない。だけど、絵の才能は抜群なんだ」
高原先生は、まるで自分の息子のように自慢する。
そんな彼が好き。
清春君のことを、きちんと評価してあげられる彼が。
「だから自信を持てって励ましてるんだけど、なかなかね」
そうかもしれない。
人は得意なことより劣ることを気にしがち。
それはきっと、冷たい言葉を浴びたことがあるからだろう。
喜怒哀楽の度合いが強ければ強いほど、脳は鮮明に記憶すると聞いたことがある。
つまり、冷たい言葉で傷ついたことは、記憶に残りやすい。
逆に言えば、“喜”の部分を増やしてあげて、楽しい記憶を鮮明に思い出させることもできるはず。