溺愛ドクターは恋情を止められない
「清春君の絵、褒めてあげたいな」
思わず出た一言に、先生は反応した。
「やっぱり、松浦は思った通りのヤツだな」
「えっ?」
それはどういう意味?
「今度清春が外来の時、松浦のところにも顔を出すように言ってみるよ。もしも会えたら、メチャクチャ褒めてやってくれる?」
「はい。それはもちろん。お礼も言わなくちゃ」
あんなに素敵に描いてくれたお礼と……三人で楽しい時間を持たせてくれたお礼も。
「そうだな。それで、松浦は大丈夫だったのか?」
彼は、今度は心配そうに私の顔を覗き込む。
「はい。ご心配をおかけしました」
深く頭を下げると「俺が無理矢理手伝わせたから……」という声が聞こえる。
「すごく緊張しました。でも、お手伝いできてうれしかったです」