溺愛ドクターは恋情を止められない
それから数日。
救急は穏やかな日もあれば、忙しい日もあった。
懸命に命を救おうとする先生達。
その姿に感服し、頭が下がる思いだった。
その日は外科系当番が小谷先生。
内科系は酒井先生のコンビ。
どちらかというと内科系の疾患が多く、手の空いているときは小谷先生も手伝っていた。
「松浦、循環器内科の先生、今日誰がいる?」
小谷先生からの質問に答えると、師長がすぐにドクターを呼んでいる。
「小谷先生、消防からコールです」
「了解」
小谷先生はグローブを外しながらやってきて、受付の電話を取った。
「はい。受けます。何分で到着しますか?」
どうやら患者の搬入が決まったようだ。
「交通事故を受ける。あとよろしく」
私に受話器を渡した先生は、すぐに処置室に戻っていった。