溺愛ドクターは恋情を止められない
最寄りの駅で彼の車を見送ってしまうと、途端に寂しくなる。
もう二度とふたりで星を眺めるなんてこと、きっとない。
今日はラッキーだっただけ。
高原先生と時間を共にして、高揚した気持ちを落ち着けようと空を見上げても、滲んだ涙のせいで、星がよく見えなかった。
帰りの電車の中でラインを開き、意を決して手を動かし始めた。
【お話ししたいことがあります。時間ができたら連絡していただけますか?】
小谷先生に、はっきり断りを入れなければ。
高原先生は手が届かない人だと、十分に理解している。
でも、どうしても忘れられない。
そんな気持ちのまま、小谷先生と付き合えない。
私は自分の気持ちを再確認した。