溺愛ドクターは恋情を止められない
どうしてだか頭に包帯が巻かれていて、左手は点滴が繋がれていた。
必死に思い出そうとしていると、ドアが開いて誰かが入ってくる。
怖い……怖いよ。助けて!
恐怖に震えていると、カーテンが開いて、ビクッと震えた。
だけど、そこにいたのは……。
「高原先生……」
「よかった。気がついたんだな」
高原先生は「はぁ」と大きな溜息をつき、安堵の顔。
そして、枕元の照明をつけてくれた。
「どこか痛くないか?」
「頭が、痛いです」
「そうだな。鎮痛剤追加しよう。今、用意してくる……」
高原先生は優しく笑って、出て行こうとするけれど……。
「イヤ」
「どうした?」
「ここに、いてください」
こんなワガママ、許されるはずもない。
わかっているのに、思わず口走ってしまった。