溺愛ドクターは恋情を止められない
「大丈夫です」
本当は少し不安だった。
だけど……そんな素振りを見せたら、高原先生はもっと心配するだろう。
「うん……」
彼は大きく息を吐きだすと、椅子に座った。
「でも、ひとりだとついつい動いてしまうだろう?」
それはそうだけど……。
誰かに頼めない以上、なんでも自分でするしかない。
「それに、万が一倒れていても、気づいてやれない」
でも、どうしようもない。
しばらくなにかを考えているかのように黙りこんだ彼は、「松浦」と私を見つめる。
「俺の電話には必ず出ること。あと、欲しいものがあれば買っていくから、その時に言って」
「先生……」
主治医だからといって、そこまでする義理はない。
もちろん、同じ職場で働く同僚でも。