溺愛ドクターは恋情を止められない
「いいの、か?」
「はい。お茶、淹れます」
彼が申し出を受け入れてくれて、うれしくてたまらない。
「狭くてすみません。そこ座ってください」
1DKの我が家は、彼の部屋と同じような構造。
小さなキッチンとダイニング。そして奥に寝室。
ダイニングの二人掛け用のテーブルに誘導すると、彼は部屋を見渡してから座る。
「きれいにしてるんだな」
「あんまり見ないでください」
たいして自慢できるような部屋でもない。
彼から受け取ったお弁当をレンジで温め、冷えた麦茶を差し出すと「やらせて悪いな」とつぶやく。
「チンしただけですから」
作ったわけでもないし。
「松浦、俺との約束、覚えてる?」
「約束?」
約束なんて、しただろうか……。