溺愛ドクターは恋情を止められない
わずか数分の間に眠ってしまうほどクタクタなのに、来てくれたんだ。
こんなに優しくされたら、彼への気持ちが溢れてしまう。
コーヒーをテーブルに置き、高原先生にそっと近づく。
長い睫毛にスラッと高い鼻。そして……薄い唇。
「先生?」
もう一度問いかけてみたけれど、目を開ける様子はない。
「……好き、です」
せめて、せめて、勝手に告白させて。
「大好き……」
もう二度と、言わないから――。
そして……。
ゆっくり彼に近づき、衝動的に唇を重ねた。
私……なにやってるの?
ハッと我に返って彼に背を向けると、涙がポロポロこぼれてきた。
こんなことしたら、余計に忘れられなくなるのに。
それでも、どうしても気持ちを抑えられなかった。