溺愛ドクターは恋情を止められない

「でもうれしいときの涙は、副交感神経によって、涙腺が活性化しているから出るんだよ」


涙に種類があるなんて、驚くばかり。
彼の話に耳を傾けていると、少し鼓動が落ち着いてきた。


「都は俺の解毒剤」

「えっ、薬ですか?」

「そう。世界で一番効く薬」


クスクス笑う彼の腕の中は、幸せで満たされていた。
それから……。



「清春、元気にしてたか?」


私達は再び清春君と公園に向かった。


「もう、全然遊んでくれないんだもん!」


私達の間にゴタゴタが続き、彼の希望よりこの日が来るのが遅くなってしまった。


「今日はいっぱい遊ぼうね」


清春君に手を差し出すと、彼はうれしさを隠し切れないといった様子で、私に引っ付いてきた。


「都、お弁当なに?」

「内緒」

「えー」


清春君のお母さんから唐揚げが大好きだと聞いて、たっぷり用意してきた。
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