溺愛ドクターは恋情を止められない
親指を立ててみせる清春君に、奏多さんが吹き出す。
「頼もしいな」
そして私も、笑みがこぼれた。
しばらくすると、やはり体力のない清春君は、私の膝でウトウトし始めた。
額の汗を拭いてあげると、奏多さんは優しい顔で彼を見つめている。
「寝ちゃった、な」
「はい。かわいい」
隣に座る奏多さんは自分が来ていたシャツを脱ぎ、彼に被せた。
「都。清春に言われちまったけど……」
私の目を真っ直ぐに見つめる彼の瞳に、自分が映っている。
「俺と結婚して欲しい」
初秋の少し涼しげな風が、ふわっと髪を揺らす。
「……はい」
それからゆっくり重なったキスは、永遠の愛の証。
私達が共に過ごした時間は、まだほんのわずか。
体だって数えるほどしか重ねていない。
それでも、一生を共にするのは、この人しかいない。