溺愛ドクターは恋情を止められない

「んー」


私の膝の上の清春君が突然寝返りを打つから、奏多さんと顔を見合わせて笑う。


「子供は見たらダメだぞ」


彼は清春君の目の上に手を当てて、もう一度唇を重ねた。



「都。先生がいない間、また遊んであげるよ」

「清春! 遊んでいただいているのは、あなたでしょ!」


家まで送り届けると、マイペースな清春君に、お母さんが焦っている。


「楽しみにしてるね。でも、私も看護婦さんになる勉強するんだよ」

「そうなんですか!」


お母さんが顔をほころばせる。


「はい。清春君みたいに、入院の長いお子さんの力になりたくて」

「それはうれしいです。松浦さんのように、この子達の苦しみを理解してくださる看護婦さんがいてくれたら……きっと頑張れますもの」


苦労してきたお母さんは、うっすらと目に涙を浮かべる。
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