溺愛ドクターは恋情を止められない
「そういうのを酔ってるって言うんだよ」
「あれー先生、それなんれすか?」
「ウーロン茶だ」
「……ウーロン」
先生はコーラを飲んでいて、それは病院からコールがあるかもしれないからで……。
必死に順序だてて考えようとするけれど、どうやら無理。
頭が考えることを拒否している。
「酔っ払った松浦って、なんかかわいいな」
「なにぃ?」
「なんでもないよ」
クスクス笑う彼は、ウーロン茶を口にした。
「松浦は、外で飲むの禁止」
「なんでー?」
「危ないだろ」
危ないって、なにが?
うまく働かない脳は、彼の言葉を呑みこめない。
「危なくなんか、ないもん」
「まったく……」
「えっ……」
一瞬、先生の怒ったような顔が視界に入ったと思ったら、今度は天井が見える。
私、押し倒されてる……。
そして押し倒された私の手首は、高原先生に強く拘束されていて、少しも動けない。
「逃げられ、ないだろ」