空色canvas


「10歳だよ♪」



彼女は満面の笑み…。



「………」



もしかして俺は変な子に声をかけられたんだろうか。

それともやっぱりまだ夢の中か?

夢と現実の間ってこんなにもわからないものなのか?




「でもね…みんな違うって言うの。サヤは10歳なんかじゃないって。ゆっくりでいいから20歳のサヤに戻りなさいって……」




20歳ってことはやっぱりタメか?

でも戻りなさいって何だ…?



うつむいた彼女は今にも泣き出しそうで、俺はそんな彼女を見てどうしていいのか分からない。



だけど…

きっととても綺麗な心を、10歳の女の子の心を持った子なんだろうなって…

それだけは確信していた。

だって彼女が嘘をついているようにはどうしても思えなかったから。



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