空色canvas
「うん♪」
「いや…自慢じゃないけど俺の絵はお世辞にもうまいとは言えないよ…」
特にこんな透き通った絵を描く奴からしたら尚更だよな。
「ハルは分かってないな~」
目尻を下げ首を傾げている。
「…分かってない?」
「そうだよ。絵は上手い下手じゃないんだよ。絵は心で描くもの…心を表すものなの」
「………」
汚れのない目でそう言われたら何も言えない。
「君…いくつだっけ?」
「10歳♪」
…10歳……ねぇ…
「10歳の子が言うセリフじゃねぇけどな…」
まだからかわれているような気がして彼女の反応を試してみる。
すると俺の言葉に彼女は一瞬にしてシュン…と肩を落とした。